私のチェンソーは,10年前にナフコで一番安かったタナカのPMS330Aです。カタログで3.15kgなのに全装備で4.2kgになります。それでもいざと言う時は片手でも操作できる軽さが気に入っています。奥山や急斜面での作業,竹林伐採では特に重宝しています。
ところが,伐採木の枝打ちをしていたところスターターロープが戻らなくなりました。プーリーを分解するのは勇気が要ります。少しずつ部品をはずしてゆきました。
ここまでは大丈夫。でも内部はすごい汚れです。10年分の鋸くずと油がこびりついています。ドライバーとコンプレッサーで清掃しました。白いプーリーをゆっくりとはずしていくと,ゼンマイの止め端が折れていました。ペンチで端を曲げてロープを巻きつければ修理完了。シンプルな構造で素人でも整備できるのがいいですね。ほっと一安心です。
ついでに刃も研ぐことにしました。
私の研ぎ方です。
1 チェンソーを立てる。
これは研ぐ深さを一定に保つためです。
2 やすりに,やすりホルダーを取り付ける。(オレゴン製)
これも研ぐ深さを一定に保つためです。立てて研ぐのに慣れれば要りません。
3 左手でチェーンを固定し,右手で30度に合わせ,押し出して研ぐ。
しばらく研いでない時は,刃の上面の平らな面に鋭い刃が付くように,しっかり研ぐ。
やすりは思いの外早くツルツルになります。消耗品なので予備が2本は必要です。
4 刃を研いでも切れが悪い時は,デプスゲージを少しだけ削ります。
私のようにグラインダーで削り過ぎるとチェーンが伸びて外れるので慎重に。
刃を研いでないとエンジンの音が違うので,近所のベテランにすぐにばれてしまいます。
安全のためにも整備は大事です。
ついでにプラグを確認します。ひさしぶりです。真っ黒です。
混合油は25:1のところを高級オイルで50:1にして使っています。混合気が濃いかもしれないのでハイのねじを締めていくと,エンジンの吹け上がりが軽くなりました。軽く吹け上がれば心も軽い。
古い機械はまめな調整が必要なのかも知れません。
チェーンオイルが少なくなったのでペットボトルから廃食油の上澄みを補給します。環境に優しく無料で手に入るので,ずっと使っています。長期間使わないと固まってしまうのですが,1年中使うので支障ありません。
後半の枝打ちも,おかげで順調に進みました。
0 件のコメント:
コメントを投稿