2011年12月4日日曜日

市民映画祭

今日は新藤兼人監督の映画の無料上映がありました。家族はそれぞれ予定があり,一人での鑑賞です。
 午前は,「らくがき黒板」です。
1959年の三原市で撮影されました。教室の後ろにらくがき黒板を作り,親,子供が自由に書くうちに良い意見が出てくるというものです。最後は,足の不自由な女の子がみんなに励まされながら筆影山に登り,まだ家屋の少ない三原市内を一望します。若い先生によってひとつにまとまった児童達の生き生きした顔が未来を感じさせてくれます。女の子達が皆ミニスカートなのがかわいくて,驚きました。
演技は素人っぽいけれど,ストレートな脚本で素直に感動しました。

 

 午後からは,「裸の島」でした。らくがき黒板の収益で撮影されたそうです。
 小さな島で家族4人が暮らしています。毎日隣の島から水を運び,さつまいもにかけるという厳しい生活ですが,幸せです。ある日子供が病死してしまいます。泣いてもどうにもならないのです。子供の死を乗り越えようと,一歩また一歩坂道を登る乙羽信子さんに涙が止まりませんでした。若い人にはわからないかもしれませんね。島からさっさと出て行けばいいのにと思われる人も居そうです。
 監督は,困難が来ても避けるのでなく1歩1歩しっかりと歩いて欲しいと言われたそうです。
 瀬戸内の風景に注目すれば,50年前の山は本当にはげ山ですね。近くの里山の大木の直径が50cmくらいで50年だから,ちょうど計算が合うみたいです。
 明日は,最新作「1枚のハガキ」が上映されます。有料です。私は仕事です。残念。

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