母さんの実家の納屋を片付けていると,1本の斧が見つかりました。本体は錆付き,柄も短く朽ちています。手に取ると刃は鋭く,なめらかで美しい感じです。これは義父さんが残してくれた宝物かもしれない。ということで,持ち帰って修理することにしました。
錆を落とすと,英文字が浮かび上がって来ました。
「 USA KELLY WORKS TRUE TEMPER FLINT EDGE 」
重さは1.6kgもありますが斧厚が薄いので,伐採後の枝打用かも知れません。
そしてもう1本,柄の折れた斧が放置してあったのでこれも修理することにしました。こちらは破壊用の斧らしく重さは2kgです。
柄の材料は,昨年11月に伐採し放置していた裏山のアラカシです。斧の柄に使えそうなものを2本削ってみることにしました。
鉈で皮を削り,向きを決めたら両側を電気カンナで削ります。真っ白くすべすべの柄の原型が出来ました。
後は室内でしばらく乾燥させ,よじれを削り,斧を取り付ける予定です。
うまく斧に収まるか心配です。
追記
友人が斧を手に入れたので見せて頂きました。ヘルコのスプリッティングマスターです。モダンなデザインがかっこよく,切れ味も抜群。私の知らないところにまだまだ良い物があるんですね。
カタログを見ていると,ケリーワークスと全く同じデザインの斧がありました。ヘリコのCLASSIC LINE CL-3です。ケリーワークスはトゥルーテンパーに買収された後,1989年ドイツのバーコに買われたそうです。現在バーコと同じ型の製品がヘルコからも販売されていることから,ヘルコの下でケリーワークスの技術が継承されているのかも知れません。高級路線で。
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