2012年2月29日水曜日

薪ストーブの曇り止め金具

お店の薪ストーブを見ていると,ゆらめく炎がとても魅力的です。大きなガラス窓は限りなくクリアーで,赤外線の放射はダイレクトに体を温めてくれます。
 しかし,毎日薪ストーブを使っていると,どうしてもガラスが曇ってしまいます。その原因を考えてみます。

1 薪の乾燥が十分でないと,曇り易いようです。薪から噴き出す燃焼ガス内の水分が気化して燃焼効率が下がり,ススやタールが発生し易いのかも知れません。
  
2 ストーブ内の薪がガラスに近過ぎるても曇り易いようです。薪を投入する時は,ガラス側に崩れないように注意します。
  鉄筋を曲げ,ガラス窓に薪が近づかないように工夫してみました。間隔をアンダイアンに合わせて目立たないようにしています。結構,効果があると思います。興味のある方は作ってみては如何でしょう。 

 私の場合,汚れてしまったガラスは週1回木綿の古布を水で濡らし,ゴシゴシしています。他の人のガラスが普段どの位曇っているのか気になりますが,伺う時は大体きれいにお掃除してあるのでチョット聞き難いですね。

2012年2月27日月曜日

薪の乾燥

最初は趣味で始めた薪ストーブでした。
 部屋が汚れる。部屋が煙くなる。どうせ最初だけ。いろいろ意見を頂きましたが,ほとんどヌレギヌでした。今ではなくてはならない生活必需品です。特に洗濯物の乾燥に威力を発揮します。ジーパンやトレーナーも,ほんのり暖かくパリッと乾くので母さんも大満足です。最近,栗の木の薪棚を使い始めたのですが,「栗の木は軽くてダメね。すぐに熾火が無くなっちゃう。やっぱりドングリね。」などと言われてしまいます。最近,薪ストーブの運転は母さんに頼りっぱなしなので,私の仕事は専ら薪作りです。そしてしっかり乾燥させるこつが少しずつ分かって来ました。

1 薪は10cm以下に細めに割る。
2 薪割り後,日当たりの良い場所に放置する。

3 細かいひびが入ったら,雨に当たらず風通し良く日当たりの良い場所に積み上げる。
     写真は2x4材で作成した薪棚です。¥1,500也。軒下ならこれで十分です。
4 日陰の棚の薪は,使う前1週間一輪車に乗せ,日当たりの良い場所で乾燥させる。
      裏山に放置されていた1輪車の船を外して板を敷きました。これが1番重宝します。
5 雨の前は早めに室内に入れて乾燥させる。

 しっかり乾燥した薪さえあれば,チョー簡単オートマチック運転ができると思います。
 やっぱ,新しい薪棚を作らんといかんなあ。

2012年2月25日土曜日

斧の修理

母さんの実家の納屋を片付けていると,1本の斧が見つかりました。本体は錆付き,柄も短く朽ちています。手に取ると刃は鋭く,なめらかで美しい感じです。これは義父さんが残してくれた宝物かもしれない。ということで,持ち帰って修理することにしました。
 錆を落とすと,英文字が浮かび上がって来ました。
「 USA KELLY WORKS TRUE TEMPER FLINT EDGE 」
重さは1.6kgもありますが斧厚が薄いので,伐採後の枝打用かも知れません。
 

 そしてもう1本,柄の折れた斧が放置してあったのでこれも修理することにしました。こちらは破壊用の斧らしく重さは2kgです。


 柄の材料は,昨年11月に伐採し放置していた裏山のアラカシです。斧の柄に使えそうなものを2本削ってみることにしました。


鉈で皮を削り,向きを決めたら両側を電気カンナで削ります。真っ白くすべすべの柄の原型が出来ました。

 後は室内でしばらく乾燥させ,よじれを削り,斧を取り付ける予定です。
 うまく斧に収まるか心配です。

 追記  
 友人が斧を手に入れたので見せて頂きました。ヘルコのスプリッティングマスターです。モダンなデザインがかっこよく,切れ味も抜群。私の知らないところにまだまだ良い物があるんですね。
 カタログを見ていると,ケリーワークスと全く同じデザインの斧がありました。ヘリコのCLASSIC LINE CL-3です。ケリーワークスはトゥルーテンパーに買収された後,1989年ドイツのバーコに買われたそうです。現在バーコと同じ型の製品がヘルコからも販売されていることから,ヘルコの下でケリーワークスの技術が継承されているのかも知れません。高級路線で。

2012年2月16日木曜日

大きな樹4

以前,息子が小学校で,食べられるどんぐりを家族で捜してくださいと宿題を持って帰りました。
その時我家は,15km離れた公園に行ってマテバシイを拾って持って行かせました。帰った息子に聞くと,スダジイが近くの神社にあるらしいよ,おじいさんに聞いたらしいよ,と教えてくれたのを思い出しました。
 国道沿いの宗長神社に行くと,入口はきれいに伐採されています。石段を上がりますが,アラカシやモチノキばかりです。
 ここにはないのかも,と思いながら境内に着くと,右側,神社の北斜面に何本もの大木が生えていました。

 ありました。スダジイの大木の林です。
 写真のスダジイの真ん中の幹は,直径60cmで皮が縦に裂けています。同じ株の右の幹も直径60cmですが,皮はツルッとしています。左の幹は直径25cmでした。ここのスダジイは,幹の直径60cmになると成長が鈍り,新たに萌芽した新しい幹や枝を成長させ,それも60cmになると更に次の幹を育てるのでしょうか。そしてそのための時間たるや何百年か。想像もつきません。


 更に車を走らせると、右手に深ーい森がありました。日名内神社です。


  参道脇にスダジイの大木が何本もあります。直径は70cmです。皮は裂けていますが萌芽はありません。1本の幹で更に成長しているのでしょうか。



  スダジイの木がなぜ周辺の山に見られないのか。一旦伐採されると乾燥し,スダジイは生育しにくいのかもしれません。スダジイの好み,性格が解ると,またおもしろいのでしょう。

2012年2月15日水曜日

大きな樹3

先日,義父さんの法事を行うということになり,明円寺さんに伺いました。



 庭には大きな栂(つが)の木が植えられていました。和尚さんにいつ頃からあるのか伺うと,わしが小さい時から大きくて,周りでよく遊んでおったとおっしゃいます。そのときの和尚さんの笑顔は本当に穏やかで幸せそうでした。和尚さんは70代ですから,100年以上は経ているのでしょう。きれいに剪定されているのでかなり成長が抑制されてきたと思われます。幹の直径は60cmでした。
  大きな木というものは,子供には更に大きな存在として心に残るように思います。

2012年2月14日火曜日

竹炭を焼いてみました

10年前,裏山の竹林を伐採して焼却した時は,途中で水をかけて竹炭を作り,排水溝や家の周りに散布しました。
 そしてこの度は,薪ストーブで炭焼きをしてみました。
私の炭焼きの方法です。
1 鉄の菓子箱に竹を入れる。
2 薪ストーブの中に立て掛ける。
3 朝と晩に火を入れる。
 火力が強過ぎたのでしょうか。少し割れてしまいました。

 今回は,籠に入れて消臭剤として使うことにしました。
 他に何か使い道があると良いのですが。

2012年2月13日月曜日

大きな樹2

最近,車を運転していても大きな樹が気になっていけません。今日も県道の南側に大きな樹を見つけました。湯原神社です。
 境内に入ると,それは力強く四方に枝を張った檜の大木でした。幹の直径は80cmです。



 案内版によれば,湯原神社は230年前にこの地に再建されたようです。この檜も同じ時期に植えられたものでしょうか。古い石柱などは明治時代の寄進であることから,石垣造営により檜の根元が埋められていれば,本来の胸高直径はさらに太くなりそうです。


 神社の入り口には,センダンの木が残っていました。45年前,幼稚園からの帰り道に大きな樹があったのを今でも覚えています。道路沿いのため何箇所も枝を切られています。それでもこの樹を大事にして下さった地元の方々,よく今日まで残してくださいました。ありがとうございます。直径は60cmありました。


2012年2月12日日曜日

平家山に登山

今日はスキーの予定でしたが,家族療養のため延期となりました。
 そこで前から気になっていた平家山の登山に挑戦です。
 平家と言えば今話題の平清盛ですが,実家の近くにも平(たいら)さんがいます。龍泉寺には江戸時代に小泉城主に仕えた平氏の記録もあるそうです。


 登山道がわからないので,比較的緩やかな地形の砂防ダムから登り始めました。5つ目のダムを越えると沢登りとなりましたが無事に尾根に到着,ここも高圧線の管理道となっていました。
 東には白滝山から北に伸びる岩尾根が真正面に見えます。ここで少し休憩します。それにしてもシャシャンボにおいしいベリーが全く付いていません。最近の厳しい気候のせいでしょうか。

 尾根を登り始めると左側から水の音が聞こえます。50mの滝が流れていました。平家の滝。勝手に命名します。それにしても急峻な岩山で1週間雨が降っていないのに水が枯れないのも不思議です。まるで南米ベネズエラ,テーブルマウンテンから流れ出すエンジェルフォールのようです。

 更に登ると,標高200m左の絶壁の岩場にスダジイの大木を発見しました。直径60cmです。それも1本だけ。アラカシの低木はあっても,ほかにスダジイは全く見かけません。不思議です。近くでスダジイがあるのは宗長神社などの鎮守の森くらいです。遠い昔,このあたりはスダジイなどの照葉樹林に覆われていたのかも知れません。絶壁であるが故に伐採を逃れ,今日まで生き延びて来た。潜在自然植生の貴重な証拠でもあります。すばらしい宝です。

 更に尾根を直登します。標高380m。なだらかな尾根の南端に平家山山頂はありました。
 平家の滝の豊かな水は,この岩山にあって,山頂付近のなだらかな地形と自然の植物が蓄えているのでしょう。
 そしてここには人が住める。水があり,畑もできる土があり,家を建てられる土地がある。瀬戸内海を行き交う舟を監視でき,400m近い標高は敵の侵入を防ぐことができる。近くの黒滝山同様,ここにも見張り小屋があったはずです。とすれば,逃げ延びた平家の子孫がここで何世代か静かに暮らし,その後,村人と交流が始まり,平家山と呼ばれるようになったのではないか。考えれば考えるほどワクワクしてきます。
 1000年の時を経て,眼下には瀬戸内海が広がっています。周りはウバメガシの群落が優勢でした。

 下山は,途中まで引き返し,急峻な東斜面をロープを伝いながら降りて行きました。
 今回も発見の多い楽しい旅でした。ちょっと妄想が過ぎたかも知れませんが,今後は地元のお年寄りにもお話を聞いてみたいと思います。宮本常一のように。

2012年2月11日土曜日

白滝山東尾根の探検

今日は楽しみにしていた神明祭りの日です。しかし昨夜から下の息子の嘔吐が治まらず病院に行くことになりました。ノロウィルスでしょうか。点滴をしてもらい,プラズマイオン発生器を買うべきか悩みながら帰宅しました。
 そして午後,前から気になっていた白滝山東尾根を探検することにしました。
 出発は龍泉寺です。道育さんは今日もお留守のようです。
 先日登った旧参道を少し下ると,東尾根筋に道がついています。高圧線の管理道のようです。よかったあ。探検ではなくなりましたが,私自身はワクワクしながらのハイキングです。
 途中で後を振り返ると,白滝山頂の8畳岩を東正面から見ることができました。初めての角度です。

 北側にはすぐ下にゴルフ場が見えます。40年前にできたこのゴルフ場では子供のころよく遊びました。でも山の上から見下ろすことができるなんて本当に信じられません。


 このあたりは30年前に大きな山火事になったところです。大きな樹はないと思っていたのですが,なだらかな南斜面で大きな山桃の群落を発見しました。直径は80cmで二股になっています。
山桃の周りは日陰のため,ヒサカキの低木があるだけです。そのため山火事の時は林床の落ち葉だけが燃えて山桃は生き残ったのかも知れません。不思議です。

 
 一つの山でも,尾根の南は照葉樹林,北側は落葉樹林のところもありました。ひとつの山でそんなに生育の条件が違うのも不思議です。
 最後は尾根をはずれて谷を越え,西光寺前に下山となりました。


 今回の山旅は,私にとって未知の旅,まさに探検でした。

2012年2月10日金曜日

新高山ハイキング

先日、天気がよかったので,新高山城跡に登ってきました。目指すのは標高200mの岩山です。


 途中にはお寺の跡がありました。500年前の瓦が普通にころがっています。


 尾根の赤松林に出ると,しゃしゃんぼの木にベリーが鈴なりです。大きな粒は8mmもありました。
手でしごいて口の中に放り込むと、甘酸っぱいジュースが口一杯に広がります。


 本丸跡の雑木林を抜けて山頂着くと、磨崖佛や羅漢さまが出迎えてくれました。


 山頂からは,我が郷土の町並みや,遠くしまなみ海道までも見えました。
わずか30分のハイキングで,心地よい汗と500年の歴史,自然の恵みや爽快な景色を味わうことができました。

 春,桜の季節にまた登りたいと思います。山桜の大木がありますからね。


2012年2月9日木曜日

手作りのパチンコ

先日,下の子が板と釘が欲しいと言うので,納屋から出してやりました。息子はほこりだらけの板を洗い,絵を描き,釘を打ち,輪ゴムをかけると,ビー玉を乗せて一人で遊び出しました。どうも小学校の授業で作ったのがとても楽しかったようです。どれどれ,うまくころがってるかな。つい私も口を出してしまいます。ぐらつく釘を3本叩いて完成しました。

 
 絵のモデルはベッカムだそうです。わかりません。
 最高得点はベッカム300点で,20点,50点,100点,150点のポケットがあります。
  何度か練習して,ゴムの引きしろを確認し,ベッカムを狙うのは私です。大人気ない。
 慎重にゴムを引いてー,打った入ったヨッシャー!すげー!息子が目をまん丸にしています。
 うるさいなー! 隣で上の息子が受験勉強中でした。すまん。
 かく言う上の息子も,気になっていたのでしょう。一息つく時は一緒にはじいていました。
 あはは,これ結構おもろいね。
 そう,なかなかいい物ができました。

2012年2月6日月曜日

柚子の皮を粉末に

年末に柚子を頂き,果汁は生酢に,皮はお汁の香り,柚子風呂に利用してきました。
 たくさんあると思っていたのですが,気がつけば残りわずか。そこで皮を粉末にして保存することにしました。
 私の作り方です。
1 皮の内側をさじで削る。
2 皮を千切りにする。
3 薪ストーブの横に広げて乾燥させる。本当に便利です。
4 包丁で粉末にする。


 パリパリに乾いていますが,包丁で切っていても爽やかな香りが広がります。
これで,もうしばらくは柚子の香りが楽しめることになりました。
 今年こそは神明さんで柚子の苗木を買って,根付かせたいと思います。

2012年2月5日日曜日

穀神講のお祀り

今日は地元講中(こうじゅ)10軒による穀神講(こうじんこう)の祭祀の日でした。
 まず,地元の小さな福村神社で神主さんに祝詞をあげていただきます。毎年寒さが厳しい時期でつらい30分ですが,穀神講の歴史などを教えていただけるので楽しみでもあります。


 穀神講は豊作を祈念する祀りですが,元々の荒神は,悪者を仏教に帰依させ守護神としたもので,その後火の神,かまどの神様として家を災難から守ることに,さらに農作物を自然災害から守る神として主に瀬戸内地方で多く祀られてきたそうです。
 そういえば,隣町の実家では穀神講はないけれど,正月明けにお寺さんが配られた火の神様の御札を台所の柱に貼っていたのを思い出しました。少しずつ繋がっていくのがおもしろいですね。

 その後は集会所に集まって新年会です。
 話は最近の葬儀の反省から始まり,槙野天神について私が切り出すと槙野さんもご存知なかったり,隣の地区には丸山天神があるが丸山さんはその昔ここに引っ越して来たらしいが関係ありそうでよくわからないなど,ワクワクする話が出てきて楽しいひと時を過ごすことができました。
 天神さんも元々は自然災害の神で,菅原道真が流された頃に自然災害が頻発したため神として祀り,後には勉学の神として,子孫の学力向上を願って建てられたものと知りました。
  昔も今も子供の成長を願う気持ちは変わらないのですね。

2012年2月4日土曜日

立春 梅の開花

昨日は節分でした。鬼になって投げつけられた豆を食べてみるとこれが結構おいしいので,レンガの通路にころがった豆もつい拾って食べてしまいました。
 固い穀物もポン菓子にすれば柔らかくなり,砂糖や塩がなくてもおいしく頂けます。家庭用のポン菓子製造機があれば欲しいと思いました。

 そして今日は立春です。朝の気温は相変わらず-5度ですが,先日生けた梅の蕾が開きました。

2012年2月1日水曜日

梅の木の生花

先日,遅ればせながら梅の木の剪定をしました。素人なので混み合った立ち枝を切る程度です。よく見ると蕾が少し膨らんでいます。毎朝マイナス5度が続いているのに,植物は確実に春を感じているんですね。このまま蕾が枯れていくのがかわいそうで,2本だけ部屋に生けることにしました。


 葉も花もないと,枯山水の雰囲気です。今日で3日目,蕾も随分大きくなって来ました。何日後に開花してくれるか,とても楽しみです。