「父さん,今年はスキーに行こう!」「よっしゃー,風邪ひくなー。」「うん」。そう約束して数年,毎年スキーのシーズンになると小学校で風邪をもらい,インフルエンザに罹り,とんどやうどん作り,持久走大会,荒神講。更には神明祭となるとスキーどころではありませんでした。ところが今年は全く元気。ここ数年来の約束がやっと果たせました。
雪合戦がしたくて楽しみな息子を乗せ,凍結した道路を慎重に走って到着したスキー場は,数年前から大きく変わりなんと初級コースが中級コースに変わっているではありませんか。しまったー。
とは思ったものの顔には出さず,子供コーナーで基礎練習です。
まず,転ぶ練習。足を曲げて横におしりを着きます。手を突いて起き上がります。今度は歩く練習。前後にスキーを滑らせます。ストックを自分より後ろに突いて前に進みます。いいぞー。続いて坂を登るカニさん歩き。スキーが重ならないように。登ったら前にストックを突いてスキーをハの字にし,ボーゲンで滑ります。オーケー。昼飯にしよう。
その間に,早めに帰宅される人に声をかけます。すみません,リフト券があれば譲って頂けないでしょうか。いいですよ。おいくらですか。いいですよ,しっかり子供さんと楽しんで下さい。ありがとうございます。気をつけてお帰り下さい。感謝。
昼からはリフトに乗る練習です。チョコチョコ歩いて停止線に来たら,前のリフトの後ろを追いかけるように前に進みます。ストックを上げ,リフトに合わせて座ればOK。簡単だろ。
いよいよ難関,リフトから降りる準備です。スキーは先を上げて小さなハの字,ストックも先を少し上げます。スキーが滑り出したらボーゲンの姿勢で立ち上がり,そのまま前に滑ります。よし,いいぞー。でもなんでー,前にボーダーが座ってるのー。とっさに息子の手を引いて急停止。道開けとけよなー。後ろが来るので急いでカニさん歩きで横に逃げます。ふう。しばらく来ないうちに随分と女子ボーダーが増えたのね。いいけど。
いよいよ初滑り。最初から中級斜面です。息子のボーゲンに外からボーゲンを重ね,小さな身体を軽く支えて滑って下ります。よっしゃー。ブレーキは大きなハの字にするんだぞ。うん。
緩斜面は膝に手を当て内股で自由に滑らせます。片方のスキーに体重を掛けると少し曲がるだろー。よし,いいぞー。
それにしてもだんだん吹雪きが強くなって来たなあ。帰るか。もう少し滑る。よし。
父さん,顔が痛いし,前が見えないよ。こりゃ,やばいな。終了だ。吹雪の中の特訓を終え,それでもしっかり雪合戦をしてから帰途に着きました。
ところが吹雪きはひどくなるばかり。時速30kmでも前はよく見えず,ワイパーが凍りつきます。途中で脱輪していたランクルを発見。15年前,おいらもはまったことがあったなあ。と思いながら引き上げ救助します。ゆっくり帰ったほうがいいですよ。そしてなんとか無事帰宅。
やったー。やっぱり,おうちがほっとするね。そのとおり。ふう。
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