2014年1月16日木曜日

フィッシャー村長を迎えて 2

ドイツ南部バイエルン州にあるレッテンバッハ村は,合併後地域が荒廃したために村民が立ち上がり州法を改正,1993年合併を解消しました。その後,村長を中心に様々な取り組みを進めた結果,バイエルン州知事から「天国のような村」と言われるようになりました。
その取り組みは次のようなものだそうです。

1 村長は農家であり,村議9人もほとんど無報酬である。
2 他市議員の様に4年先ではなく,農民として100年200年先を考えて判断した。
3 借金をせず,必要な施設は建築家に依頼せず,村民が協力して建てた。


4 太陽光発電は8年で施設代を償却し,その後10年以上は収入となることを村長自ら実践し,    
  村民に広めた。


5 薪ボイラー,チップボイラー,ペレットボイラーを推進し,村内の木を全て利用した。


6 バイオガス発電に糞尿と雑草を利用した。


7 村営スーパーで全ての物が買える様にした。


8 村内産物は地域通貨タラーを活用することで地産地消が浸透した。


9 土地の分譲は若い家族を対象とし,薪ストーブや太陽発電設置者には価格を下げた。

10 景観を重視し,美しい村を目指した結果,観光客が増えた。


11 法人税を下げ起業手続きを簡素化,若者の起業を応援した結果,優良企業が育った。


12 村の生活の質が向上し,人口が増え,音楽など多くのクラブができた。 

13 自然を生かした公園を作り,他市から多くの子供が遊びに来るようになった。

 
14 金利など国のエネルギー政策を上手に活用した。

15 食肉処理場を造り,農家が家畜や鹿を衛生的に処理できるようになった。


16 菜種油給油スタンドを設置し,農家収入が増えた。


 
最後に村長さんは,「子供や孫のために村を守っているのです。」とおっしゃっていました。

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